最近の女性は、必要以上に日焼けに対して敏感に反応しますね。
各方面のメディアで、美白であることをもてはやす傾向が強いです。
以前は、夏の日焼け予防に限定されていたのですが、最近では一年を通して日焼け予防をうたう傾向にありますね。
特に日本女性の間では、長袖に手袋を身に付けて、帽子をかぶりサングラスを掛け、その上に日傘を持つという完全防備をする姿が多くなりました。
そもそも、「日焼け」とは悪いことなのでしょうか?
日焼けの仕組みを理解することで防ぐ手立てを考えましょう。
あわせて、日焼けの効能を見てみましょう。
シミ・シワの原因となる日焼けの仕組みを理解する
日焼けの仕組みを理解できている人はどれぐらいいるのだろう。
日焼けってどういう過程を経て、どんな状態になることを言うのだろう。
見てみましょう。
日焼けは、紫外線の影響です。
この紫外線には、三種類あります。
「A波(UV-A)」「B波(UV-B)」「C波(UV-C)」です。
太陽から地球に届く紫外線の内、UV-Cは地表には到達しません。
UV-Bは、その0.5%が、UV-Aは、5.6%が地表まで届きます。
ですから、私たちの身体に影響があるのは、UV-AとUV-Bです。
それぞれの特性を見て見ましょう。
UV-Aは、皮膚の真皮層に作用してハリを失わせ老化を進めます。
UV-Bは、表皮層に作用して色素細胞がメラニンを生成し、この時、ビタミンDを作り出します。
UV-Bの作用で作られたメラニン色素をUV-Aが酸化させることで褐色になることを日焼けと呼びます。
そして、日焼けは、紫外線に対する人の身体の防御反応なのです。
茶色のメラニンを分泌して皮膚表面に沈着させる(日焼け)ことで、それ以上、紫外線が皮膚組織への侵入することを防ぐのです。
気を付けたいのは、UVBとUVCを浴び続けること、皮膚がんになるリスクがあるからです。
シミ・シワの原因である日焼けを防ぐ方法
市販の日焼け止めローションやクリームは、紫外線の進入を防ぎます。
これらの商品には、「SPF値」とか「PA」と呼ばれる紫外線を防ぐ効果が記載されています。
SPF値はSun Protection Factorの略で主に日焼けの原因であるUV-Bの遮断率を表しています。
SPF25の場合は、対策をしない場合と比較して、紫外線が1/25になり、SPF100は1/100になることを表しています。
PAは protection of UVA の略で、UV-Aの遮断に対する効果を表しています。
PAは+(効果がある)、++(効果がかなりある)、+++(効果が非常にある)、++++(効果が極めて高い)の4段階で表わされています。
ですから、日焼けをしたくないのであるならば、SPF値とPAの表記を確認し、紫外線の進入をより防いでくれる日焼け止めを使用することです。
汗で成分が流れてしまうと効果が薄れるので、こまめに塗り直す必要があります。
また、きれいに日焼けをしたい人は、一度で焼くのではなく、日数をかけて焼くべきです。
・出来るだけUV-Aを防ぐ効果の高い日焼け止めをぬる。
・一日の日焼け時間を2~3時間以内にする。
・皮膚が熱を持って赤くなるなら、冷やしたり消炎ローションなどでほてりを抑える。
そして、肌が日焼けで黒くなってきたら、サンオイルを塗る。
本当に日焼けすることはカラダに悪いことなのでしょうか?
日に焼けることは、シミを増やす原因になるよ!
日に焼けると、シワが深くなるよ!
日に焼けることで、皮膚がんになるよ!
何やら、日焼けを全否定しているかのようなテレビのCMやら健康番組が多いです。
そのため、必要以上に太陽を恐れる人が増えています。
太陽というよりも紫外線ですね。
ところで紫外線は本当に有害なのでしょうか?
そんなことはないです。
実は、こんな事がわかっています。
アラブの女性達は、全身をベールで覆って生活していますね。
そのため日光を浴びることがありません。
すると、体内のビタミンDが慢性的に不足してしまいます。
ビタミンDは、皮膚が太陽の紫外線を吸収することで生成されるからです。
結果、骨軟化症や骨粗しょう症になる人が非常に多いそうです。
また、日光の紫外線には皮膚の免疫能力を維持させる働きがあります。
ですから、紫外線を避け続けていると、免疫力が低下するわけです。
まとめ
何でもそうですが、過ぎる行為はNGです。
紫外線についても適度に浴びる必要があります。
過剰な反応は、身体のためにならないですね。