2017年5月26日、ヒアリという危険な蟻が、日本で初めて兵庫県尼崎市で発見されました。
中国からの貨物船で運ばれたコンテナ内部からで、国内初確認でした。
その後、このコンテナが最初に陸揚げされた兵庫県神戸市にある神戸港の一時保管場所の近くでも確認されました。
2017年6月16日のことです。
アスファルトが割れ、土が露出した部分に集団でいたようです。
殺人蟻ヒアリに刺された時の症状は?
軽 熱いと感じるほど激しい痛み
度 10時間ほどで膿が出る
↓
中 部分的、または全身にかゆみをともなう
度 ともなう蕁麻疹が現れる
↓
重 呼吸困難、血圧低下、意識障害
度 アナフィラキシーの症状
強力な猛毒の針をもっていて、刺されると火傷のような激しい痛みを感じます。
怖いことに、その毒によりアナフィラキシーショックを起こすことがあります。
そして、時には死に至ることもあるため、「殺人アリ」の異名もあります。
刺された人のほとんどでアレルギー反応として、炎症や腫れが見られ、膿疱となります。
アナフィラキシーは、放置すると死の危険性があり、一般的な症状は、めまい、胸痛、吐き気、重度の発汗、低血圧、呼吸喪失、ろれつが回らなくなるなど。
殺人蟻ヒアリに刺された時の対処方法は?
ヒアリに刺されたときには、30分ほど安静にします。
身体の変化に注意して様子を見て下さい。
容態が急変したら病院を受診しましょう。
症状は、急速に進む可能性があるので注意が必要です。
殺人蟻ヒアリの生態は?
アメリカ合衆国や中華人民共和国、オーストラリアなど太平洋周辺の国々に生息しています。
ヒアリは、南米原産で赤茶色で体長が2・5~6ミリ。毒針で何度も刺すほど攻撃性が高いそうです。
活動は昼間で、夜間には行動しません。
食べ物は雑食で、蜂蜜、樹液、種子から、昆虫、小型脊椎動物のトカゲなどを捕食します。
暖かい季節に有翅虫(ユウシチュウ:羽アリのこと)による結婚飛行が行われ、新しい巣が形成されます。
まとめ
地球の温暖化にともなって、本来、日本では生きていけない動植物が生息できるようになっています。
また、海外貿易や海外旅行が盛んな現代においては、飛行機や船、あるいは人の動きと共に、いろいろな生物が日本にやってきます。
これを完全に防ぐことは出来なくなっていますね。
今回のヒアリについても同様です。
もしかしたら、すでに日本のあちらこちらに生息している可能性もゼロではないですね。
ヒアリに刺されたら!と言っても、ヒアリがわかる人は、ほとんどいないでしょう。
ですから、どんな虫でも、虫に刺されたと思ったら、体調の変化に注意するようにしましょう。