空気が乾燥する寒い冬。
お肌への潤いやウィルスへの対策もあって、加湿器が大活躍する季節ですね。
そもそも加湿が必要になる空気の乾燥度合というのは、どの程度?基準は?ご存知ですか?
「湿度」が深く関わります。
「湿度」というのは、空気の中に含まれる水分の割合です。
面白いのは、同じ温度でも「湿度」が違うと感じ方が異なるのです。
「湿度」が高いとあたたかくあるいはあつく感じ、低いとすずしくあるいはさむく感じるのです。
例えば、曇っていても暑い日ってありますよね。
これは、「湿度」が高いからなのです。
この「湿度」に大きく関係してくるのが「カビ」です。
「湿度」を上げるために使用する加湿器は、「カビ」とは切っても切れない関係なのです。
まずは、「カビ」のことを知りましょう。
加湿器に生えるカビ。そもそもカビって?
私たちが吸っている「空気」の中に、カビは必ず存在しています(驚)
肉眼で確認することはできませんが、カビの胞子は空気中のいたるところを漂っているのです。
普段の生活で、カビが一番目につく場所は、お風呂でしょうか。
そして、洗面所、台所、窓ガラスの桟(さん)ですね。
書き出してみるとわかるように湿気の多い場所です。
カビは、湿気を好むのです。
では、どれぐらいの湿気を好むのでしょうか?
実は、カビにも多くの種類があり、いくつかに分類できます。
カビの種類
〇 湿度90%以上を好むカビ
よく浴室で見かける黒いカビ。
汚水にすむ赤いカビ。
〇 湿度80%以上を好むカビ
餅やみかんなどに生える青いカビ。
パンやまんじゅうに生える黄土色のカビ。
〇 湿度65%以上を好むカビ
乾物や穀類に生える黄橙色のカビ。
カステラ、羊羹など糖度が高い食品に生えるあずき色のカビ。
ここで挙げた以外にも多くの種類があります。
カビが生える条件
もちろん、カビにも生存するための条件があります。
〇 栄養分
カビの栄養ですが、実は、プラスティックでさえ、エサになります(汗)
〇 酸素
酸素が必要です。
〇 温度
25℃前後で活発に発生します。
ただ、30℃を超えるとおとなしくなり、36℃以上では、ほとんど発生しません。
しかしながら、冷蔵庫の中で繁殖するカビもいます。
〇 湿度
上記にも記述しましたが、湿度がだいたい60%以上にになると活発に発生します。
〇 時間
胞子が発芽して1日~7日程で集落(コロニー)を形成します。
カビのライフサイクル
2.胞子が発芽する
3.菌糸を伸長させる
4.菌糸を枝分かれさせる
5.コロニーを形成する
6.胞子を作る(人の目につくようになる)
7.胞子を空気中へ飛ばす
加湿器の内部に生えたカビをきれいさっぱり掃除する方法
カビの特性を見てきました。
お分かりになったと思いますが、加湿器は、カビが繁殖しやすい条件が揃っています。
使用にあたっては、まず、「カビが繁殖する」と覚悟しましょう。
そして、不本意にも加湿器の内部にカビを発生させてしまった場合、もうこれは掃除するしかない訳です。
カビが繁殖したまま使い続けると、カビを部屋中にまき散らすことになってしまいます。
そして、部屋中でカビが繁殖することになり、体調不良を招くことになります。
健康や快適性のために使用する加湿器で、健康を害しては本末転倒ですね。
洗浄には「クエン酸」が有効です。
クエン酸は、その成分が酸性ですので、水道水のカルシウム分のかたまりを落としてくれますし、水垢にも有効です。
さらには、除菌効果もあるので、とても便利ですね。
身体にも安心ですし、安価であるという点もうれしいです。
だいたい、クエン酸の濃度を1.0%ぐらいにすることが目安になります。
そして、2~3時間程度、この中に部品を浸けておきましょう。
後は、キレイに水洗いして乾かせばOKです。
できれば、アルコールで拭いてやると、殺菌効果があり、より有効です。
個人的には、消毒用のエタノールがおススメです。
これも、身体に安心ですし、安価です。
加湿器の内部に生えるカビを完全に予防する方法
〇 給水タンクの水をコマメに入れ替える。
〇 浄水ではなく水道水を使用する。
〇 水受け皿をコマメに掃除する。
以上を、毎日の使用の中で意識しましょう。
カビは、1日から7日程度でコロニーを生成、すなわち、私たちの目に留まるようになります。
目に留まるということは、もう胞子が作られているということです。
いつ胞子を放出してもおかしくない状態ということです。
胞子が空気中に放出される前に、根絶させないとダメです。
ということは、目に見えない状態のうちに、清掃をしていくことが大事になります。
肉眼で捉えることが出来なくても、胞子が着床し、菌糸を伸ばしているかもしれませんからね。
そして、最低でも、一週間に一度は、できるだけ加湿器の隅々まで清掃するようにしましょう。
水に触れる部品は、できるだけ取り外し洗浄します。
掃除の仕方は、前項を参考にして下さいね。
加湿器 大容量300ml(木目)アロマディフューザー 超音波式加湿器 空気浄化器 7色変換LED付き 空焚き防止機能搭載 時間設定
まとめ
わたしたちが快適と感じる湿度は、40%から60%です。
湿度が40%以下になると、肌やのどに乾燥を感じますし、ウィルスも活発に活動し始めます。
湿度が60%以上になると、カビやダニが発生するようになります。
そして、快適と感じる温度は、20℃から30℃です。
残念ながら、この温度では、カビが活発に活動してしまいます。
「カビが生える条件」の項でも書きましたが、「栄養分」「酸素」「温度」をなくしたり、調整したりすることはできません。
となると、私たちが調整できるのは、「湿度」と「時間」ですね。
「時間」は、カビのライフサイクルを意識して、育つ前に掃除で根絶です。
ちょっと意識をすることで、健康的で快適な生活を送ることができます。
そして、面倒臭がらずに掃除をしましょうね。