汗をかく季節になると、特に気になりだすのが脇汗です。
脇汗をかくだけならまだいいのですが、その汗が衣服に黒い汗染みをつけることが最悪ですね。
どんなにお洒落に着飾っても、どんなに香水に気を使っても、脇に黒い汗染みを作っていると台無いです(汗)
できるのならば脇汗をかきたくはありません。
脇汗をかくのは仕方が無いことであるならば、その量を少しでも減らしたいです。
何よりも、着衣の脇のできる汗染みを防ぎたいのです。
その原因と対策をご紹介します。
脇汗は女性の敵!脇汗の原因はナニ?
そもそも脇汗はナゼかくのでしょうか?
汗をかくのは理由があるはずですね。
人にとって生命を維持するのに大事なことの一つに体温調整があります。
どんな環境でも、体温を37℃前後に保つことが大切です。
人は、筋肉が動くことや細胞レベルの活動で熱が発生し、体温が上昇します。
でも、そのままだと体温が上がり続けることになるので冷ますことが必要ですね。
そこで活躍するのが汗です。
水分が蒸発するときに熱をうばう(気化熱)という原理があります。
汗は水分ですね。
すなわち、汗が蒸発するときに身体から熱奪うことで体温が下がるということです。
脇汗で女性が気になるのは、その量が多いことです。
汗をかく理由と、そのことによって体温が維持される原理はわかりました。
でもナゼ、人は、特に、首から上や股そして脇に大量の汗をかくのでしょうか。
実は、これにも訳があるのです。
汗をかくために汗腺という器官があります。
そして汗腺には種類が2つあります。
エクリン腺とアポクリ腺です。
エクリン腺は、全身にある汗腺です。
アポクリ腺は、脇の下やへその周り、耳の中、乳輪、性器、肛門の周りに分布しており、それ自体は独立した器官ではなく、毛穴と出口を共有しています。
ここで、人も動物であるという事実を再認識する必要があります。
動物は、仲間同士の確認や異性を惹きつけたりすることを臭いで行ないますが、その部分を担っているのがアポクリ腺です。
すなわち、アナタの気になる脇には、エクリン腺とアポクリ腺という2つの汗腺が存在するがゆえに、汗の量も他の身体の部分と比較して多くなるのです。
脇汗に対する女性の悩みは、服にできる汗染みです。
女性の悩みである、衣服の脇の部分の汗染みの最大の要因が、脇から出る汗の量が多い理由から理解できました。
でも、脇の汗染みをなくしたい!
手術で、エクリン腺とアポクリ腺の2つの汗腺を切除するという方法があります。
これにより、永久に脇からの汗をなくすことができます。
でも、大きな費用や後遺症、副作用などを心配しなければなりません。
汗を抑える化粧品や商品を使うことが簡単で実用的ですね。
おススメ、クリームタイプの制汗剤です。
汗腺に潜り込んで蓋をすることで汗が出るのを防いでくれます。
商品の種類も多く、ご自身に合った制汗剤を見つけて下さい。
そして、着衣にも気を配りましょう。
汗染みの目立つ色合いを避けるようにします。
脇汗とりパットがついた服や下着も数多くあります。
これらの情報を組み合わせて、少しでも気分よく暑い季節を乗り越えましょう。
まとめ
汗が出ることを避けることができないことはわかりました。
後は対処療法でしかないです。
最後に、一つ知っておいてほしいことがあります。
汗は、人間にとって絶対必要なものです。
すなわち、汗を出すための器官である汗腺は重要です。
生活環境が整い、運動不足も指摘されている現代、人の汗腺が、その働きを弱めているそうです。
汗をかく必要がない生活を続けることで汗腺が眠っていきます。
すると、汗をかく必要がある時に、眠っている汗腺が多いと、活動している汗腺が少ないため、そこから集中的に汗が出ることになりますね。
数少ない起きている汗腺をフル活動させて体温調整するわけですから。
逆の考え方をすると、日頃から適度な運動をし、全身の汗腺をくまなく活動状態にさせておくことで、脇だけ多量の汗をかくという悪状況を作らなくてすみますね。
汗を嫌わずに、良い汗を全身でかくようにしましょう。