アナタの周りに、体臭の強い人はいませんか?
特に、暑い夏、強烈なにおいを身体にまとっているような人です。
通常、暑いと誰でも汗をかきます。
そして、かいた汗を放置していると、時間と共に、汗臭いにおいがしてきます。
私たちは、酸っぱい臭いと表現しますね。
ワキガのニオイは、汗臭さとは違います。
ワキガはどんなニオイがするの?
ワキガの人は、多いのでしょうか?
因みに、私の周りのは、いません。
街ですれ違う人の中にも、いないように思います。
ただ、満員電車の中で、強烈なニオイをかいだ経験はあります。
このように、日本人は、ワキガの人が少ない民族なのです。
1割程度だと言われます。
それに比べて、欧米人の場合は90%近い人がワキガだそうです。
アフリカ系の人々は、100%がワキガなのです。
香水をつける文化が根付いたのも解りますね。
ワキガのニオイは、ゴボウの臭い、ネギの臭い、鉛筆の臭い、酢の臭い、香辛料のクミンの臭い、納豆の臭い、古びた洗濯ばさみの臭いに喩えられることが多いです。
このように、ワキガのニオイは、人によって、そして、その時の環境などによって違いがあります。
日本では、ワキガの人が少ないこともあって、ワキガのニオイを嫌う傾向があります。
しかし、本来、人間のワキガは、一種のフェロモンとして機能していました。
動物と同じように、異性を引き付けたり、縄張りを主張したりするために機能していたと考えられています。
ですから、決して病気ではないのですね。
ただ、ワキガのニオイを毛嫌いする人が多いので、可哀そうですがワキガの人は悩むことになります。
ワキガの原因はナニ?
では、ワキガになる人とならない人の違いはナニでしょうか?
その原因を見てみましょう。
ワキのニオイは、汗腺から出る汗を皮膚の表面に巣食う細菌が分解する際に発生します。
汗腺には二種類あり、エクリン汗腺とアポクリン汗腺です。
エクリン汗腺は、全ての人間が全身に持っている汗腺です。
アポクリン汗腺は、遺伝によって生まれつき数が決まっており、わきの下や乳頭付近、耳の中、おへその周り、陰部という限られた場所にある汗腺です。
エクリン汗腺からでる汗は、99%が水分です。
一方、アポクリン汗腺からでる汗には、脂質やタンパク質が多く含まれています。
この、成分の違いから、雑菌が分解する際に発生するニオイに違いが出ます。
エクリン汗腺から出る汗を分解する際に出るニオイは、一般的に汗臭いと表現されます。
アポクリン汗腺からでる汗の場合が、ワキガの臭いになります。
ワキガのニオイ対策は?
アポクリン汗腺がある人は、ワキガになる可能性があります。
ただし、この汗腺を保有していても、活性化していなければ、ワキガにはなりません。
赤ちゃんで、ワキガが臭い子はいないですね。
アポクリン汗腺は、思春期に一気に活性化します。
ですから、中高生ぐらいになるとワキガの症状が出てくる人がいるわけです。
ニオイの原因は、アポクリン汗腺からでる汗を細菌が分解することで発生するわけです。
ということは、細菌を繁殖させないこと、汗をかかないことがワキガのニオイを発生させない対策になりますね。
皮膚の細菌の温床となりやすい毛を除毛し、細菌の除菌をし、発汗を抑えましょう。
特に、アポクリン汗腺がある場所を集中的にケアしましょう。
ケア商品は、さまざま販売されています。
清潔に保つことが、ニオイの抑止になります。
どうしても、ニオイの発生を抑えきれない場合は、病院での施術を受けることにより改善できます。
成長期(思春期)を過ぎるとアポクリン汗腺の活性化は止まりますので、これ以降に病院へ行きましょう。
早い時期に病院にかかっても、活性化が止まっていなければ、何度も施術を受けなければならなくなります。
まとめ
そもそも、ワキガは、動物としての人間に必要なニオイでありました。
そして、たまたま日本人はワキガの少ない人種であり、欧米人やアフリカ系の人種では、その80%から100%がワキガなのです。
ですから、ワキガは病気ではありません。
ケアをすることで、ニオイをある程度抑えることができますし、悩むようならば、専門家の判断も仰ぎましょう。
一人で必要以上に悩むのは止めましょうね。