近年は、季節を問わず、全国でライトアップイベントが開催されていますね。
過去から現代にいたるまで、日本の文化の中心と言って過言ではない古都、京都。
京都でも、様々なライトアップイベントが催されています。
今回は、「花灯路」というライトアップイベントを取り上げます。
京都は嵐山の夜をライトアップで楽しむ
初冬の京都の季節感を魅力的に伝えるイベントとして「京都・嵐山花灯路」があります。
開催エリアとしては、京都の嵯峨地域と嵐山地域になります。
12月8日(金)から17日(日)までの10日間開催されるライトアップイベントです。
ライトアップされる時間は、17時から20時30分までの3時間30分の間です。
「灯りと花の路」として指定された道沿いに灯りが灯されます。
その数、約2500基のLED電球を使用した露地行灯です。
「灯り」と共にイベントを盛り上げるのが「生け花」です。
ボリューム感のある「生け花」の作品で、華やぎのある散策路を創出してくれます。
これも見ごたえがありますからね。
さらに、「灯り」とは別に、もちろん、ライトアップもあります。
「渡月橋」周辺一帯と「竹林の小径」です。
昼間の京都とは、打って変わって、幻想的な京都の夜を楽しめます。
最寄りの駅は次の通りです。
JR山陰本線の嵯峨嵐山駅
京福電気鉄道嵐山本線の嵐山駅
阪急嵐山線の嵐山駅
京都の嵐山でライトアップされる竹林の小径
野宮神社から大河内山荘庭園に至る「竹林の小径」をライトアップします。
頭上に真っ直ぐ伸びた竹林が広がる幻想的な情景を演出します。
アクセス方法は、渡月橋から北へ向かって府道29号線を進んで行きます。
道路左側を約450m(徒歩で約6分)ほど進むと、野々宮バス停があります。
そこに案内板が出ています。
笹の葉が風に揺れて擦れる音は、とっても耳障りの良いものです。
さらさらと鳴る葉音を聞きながら歩いていると、とても落ち着いた気持ちになります。
でも、夜一人で歩くのは少し怖いかも・・・です(笑)
安心して下さい!
観光客に人気のスポットですから、一人になることはありませんよ。
京都の嵐山でライトアップされる渡月橋
その昔、亀山上皇が、橋の上空を移動していく月を眺めて「くまなき月の渡るに似る」と感想を述べたことから「渡月橋」と名付けられたそうです。
人工の明かりが無かった当時の夜、満月に照らし出された桂川と、それに掛かる「渡月橋」の美しさを想像すると嘆息しかないですね。
現代の照明によるライトアップも、また違った趣で素晴らしいものです。
渡月橋と嵐山の山裾や水辺などをライトアップします。
雄大で美しい夜の自然景観を堪能できます。
現在の渡月橋は、1934年(昭和9年)に完成したものです。
強度補強のために、橋脚と橋桁は、鉄筋コンクリート製になりました。
でも、欄干部分については、景勝地である嵐山の風景にとけ込むように、と木造になっています。
少し残念ですが、安全やメンテナンスを考えると、往時のまま、木造の橋にすることはできないのですね。
それでも、欄干が木造であるために、自動車が衝突し、欄干を突き破って川底に落下することもあるそうです。
また、煙草のポイ捨てによって欄干が燃える事故が発生することもあるようですね。
このようなことが頻発すると、橋のすべてが鉄筋コンクリート製になってしまうかもしれません。
自然災害も問題ですが、私たち人間も注意が必要ですね。
まとめ
「花灯路」というライトアップイベントは12月に開催されます。
そこで注意が必要なのは、寒さ対策です。
京都の12月は寒いです。
平年の気温を見てみると、最高気温が12℃ぐらいで、最低気温はが0℃ぐらいですね。
京都は周囲を山に囲まれた盆地にあります。
そのため、風の出入りが少なく、冷気が溜まる一方になります。
だから、「京都の冬は底冷えする」と言われるのですね。
暖かい服装で行きましょう。
手袋やマフラーも忘れずに。
せっかくの観光ですから、寒さで台無しにならないようにね。
そうそう、寒さは厳しいですが、12月の京都は、ほとんど雨が降りません。
その点は嬉しいですね。