10年ほど使っているPCモニター。
DELLのSP2208WFPという22インチディスプレイです。
これが、最近調子が悪くなりました。
長い間、頑張ってきてくれたのですが、これを機に、新しいPCを購入したので、このまま廃棄してもいいかなぁと思っていました。
ですが、残せるならダブルディスプレイという使い方もできるなぁ、と。
イチかバチかで修理することにしました。
PCモニターの修理、症状は画面がついてもすぐに消える?
モニターの調子がどのように悪いのかと言いますと、使用中に、突然画面が消えて真っ黒になるのです。
電源が切れるわけではないのです。
ただ、再度、モニター電源を入れ直すと、正常に映ります。
当初、1日に1度か2度程度の症状だったのですが(この時点で問題なのですが・・・)。
その間隔がどんどん短くなってきて、最近では、一瞬だけ映るという症状に。
画面が消えるという症状から、基板上のいくつかの電解コンデンサーが機能していない可能性が高いと推測。
とりあえず、目視することに。
まずは、慎重に分解していきます。
モニタは、画面前部の枠組みを外す必要があります。
いくつかの爪で止まっているので、マイナスドライバーを優しくねじ込みながら外していきます。
ここから先は、いくつかのネジを外すことで分解できるので、作業的には楽です。
ただ、いくつかの配線を外す必要があるので、組み立てる時に間違えないように写真を撮りながら作業を進めて行きます。
基板に辿り着きました。
今回は、電源関係と想定しましたので左側の基板を外します。
PCモニターを修理するには電解コンデンサーの交換が必要
基板を外して、裏返します。
一目見て、不良電解コンデンサーが見つかりました。
結構、膨らんでいる物、ひどい物は液漏れを起こしています。
写真左の赤丸をした2つの電解コンデンサーの頭の部分が膨らんでいるのがわかりますでしょうか?
そして、右の赤丸をした電解コンデンサーは液漏れをしています。
こりゃ、ダメだ!
その数、6つ。
交換する電解コンデンサーの電圧、容量をチェックして、同じものを用意します。
今回は、すべて同じ電解コンデンサーで対応できました。
330μF35V
ネットで注文しました。
|
PCモニターの修理にはハンダが必要です
新しい電解コンデンサーが届いたので、さっそく交換作業開始です。
作業には、ハンダごて・ハンダ・ハンダ吸い取り線が必要です。
まずは、古いダメダメ電解コンデンサーを外します。
基板に、電解コンデンサーを貼り付けているハンダを、ハンダごてで熱しながら、ハンダ吸い取り線を使って除去していきます。
ハンダの除去が完了したら、古い電解コンデンサーを抜き取ります。
コンデンサーの新旧を比較するとこんな感じです。
次に、新しい電解コンデンサーを付けていきます。
コンデンサーから出ている二本の足には、プラスとマイナスがあります。
これを間違えないように基板へ設置しなければなりません。
または、新品で足に長短がある場合は、短いほうがマイナスになります。
基板へのハンダ付けは注意が必要です。
ただでさえ、小さな部品の世界である上に、基板上にびっしりと銅箔(電気回路)が張られています。
横の回路に接触させてハンダ付けしてしまうとアウトですから。
慎重に慎重に、です。
何とか、6個の電解コンデンサーを取り替え終えました。
後は、分解した逆の手順で組み立てていきます。
さぁ、ディスプレイは息を吹き返すのでしょうか!
よっしゃ~っ!
これで、あと十年頑張ってもらいましょう(笑)
まとめ
電解コンデンサーを交換するだけで治りました。
1000円もかからずに治りました。
おそらく、修理に出すと新しいディスプレイが買えるほどの請求があると思います。
だから、こうなると新しいディスプレイに買い替える人が多いです。
今回は、比較的簡単な修理で済みましたが、故障の原因は、この限りではありません。
でも、ちょっとした手間を惜しまなければ、自分で修理することも可能ですね。
どうせ、廃棄するのなら、ダメ元でトライするのも良いと思います。
あくまでも自己責任でお願いします。