寒い冬になるとお肌のトラブルが増えます。
お肌が突っ張る
手足が皮膚がひび割れる
指先が割れて痛い
足のかかとがひび割れる
唇が割れて痛い
スーパーでレジ袋が開けにくい
静電気を感じやすい
これらはすべてお肌の乾燥と関係があります。
また、冬になると皮膚科へ行く人が増えます。
これは皮膚のかゆみの症状を訴える人が増えるからです。
乾燥が皮膚のバリア機能を低下させます。
そのため、細菌の進入を防ぐことができません。
その結果、炎症が起きてかゆみとなるのです。
これらを防ぐには乾燥からお肌を守る必要があります。
乾燥肌対策には入浴が大事です
アナタは、いつ、どのような時に肌の乾燥が気になりますか?
入浴後、少し時間が経った頃に感じませんか?
確かに入浴直後は、肌の潤いを感じます。
ですが、時間と共に、入浴前より乾燥しているように感じませんか?
実は、入浴後10分以上経つと、入浴前より肌の水分量は減ってしまうのです。
これは、どういう仕組みのせいなのでしょうか?
私たちの皮膚の上を覆うように存在する皮脂が大きく関係しています。
皮脂というと、汚いもののように扱われていますが、実は大事な働きをしています。
皮膚を乾燥や細菌から守る防壁です。
皮脂は、その名の通りアブラですから熱により溶け出します。
入浴により皮脂が落ちることで、水分が皮膚に入り込んできます。
そして、皮膚の細胞が水分を吸収します。
これが、肌が潤ったと感じる状態です。
ですが、乾燥を防いでくれる皮脂がなくなっているため、せっかく吸収した水分も時間と共に蒸発してしまいますね。
これが入浴後の乾燥の正体です。
皮脂が流れてしまったために、入浴前より乾燥してしまう「過乾燥」状態になってしまうのです。
乾燥肌の対策を考える上でセラミドは絶対です
もう一つ大事な成分があります。
「セラミド」です。
セラミドというのは、肌の角質層を構成している角質細胞の間に存在します。
そして、スポンジのように水分や油分を蓄える働きをする細胞間脂質なのです。
入浴により皮脂がなくなることで、水分と共にセラミドも流れ出てしまいます。
その働きを考えると、お肌の乾燥が進むのも理解できますよね。
若くて健康な肌にはセラミドが豊富ですから、お肌もみずみずしくしっとりしています。
気候の変化や年を取ることでセラミドの量は減っていきます。
年齢によるセラミドの減少は、防ぐことは難しいです。
しかし、生活環境や生活習慣による減少は、防いだり改善させることはできますね。
乾燥肌対策で注意すべき点
そこで、入浴に関する注意点を見ていきます。
でも、熱いお湯であればあるほど皮脂が溶けてしまい、セラミドが流出しやすくなります。
また、長くつかればつかるほど流れ出します。
おススメの入浴は、42℃未満の温度で10分未満です。
皮脂が取れやすいです。
特に、腕や脚、おなかの皮膚は薄く水分量が不足しやすいので、石鹸で洗うのは3日に1度ぐらいにして、手で洗うことがおススメです。
顔のお肌の乾燥が気になるなら、シャワーではなく手ですくって洗うようにしましょう。
唇についた唾液が蒸発する時に、唇の水分も奪ってしまうのです。
そして、お風呂から上がった時にするべき大事なことがあります。
もちろん保湿ですね。
入浴後、10分経つと入浴前よりも、お肌の水分量は減少してしまうことがわかっています。
ですから、保湿のタイミングは、お風呂から上がって10分以内に行うことが大事なのです。
まとめ
全身をボディソープやシャンプー、石鹸で洗うことで、汚れが落ちて気分はスッキリ。
でも、皮膚には過酷なことをしてしまっているのです。
何でもやり過ぎは良くないですね。
それと、女性のメイク落としについても注意が必要です。
外出から帰宅して、すぐにメイク落としをするのはNGです。
お風呂に入った時にも洗顔することになるので、2回も皮脂とセラミドを洗い流してしまうことになります。
メイク落としのタイミングで一番おススメなのは、浴室から出る直前です。
そのころには、蒸気を含んで落としやすくなっているので肌への刺激が少なくて済むからです。
私たちのお肌は、考えている以上に繊細です。
優しく優しくですね。