わたしは、冬になると足のすねに湿疹ができてしまいます。
それも、毎年決まって同じ場所に。
最初は、少し乾燥してきたなっていう感じです。
次に、ひび割れた感じになってきます。
そして、コタツを使い始めると、一気に湿疹ができてきます。
これが痒いので、ついつい、かきむしってしまい悪化させてしまいます。
この湿疹との闘い?は春先まで続きます。
この負のスパイラルを解消するために、改善策を調べることにしました。
そして、薬だけでは治せないことがわかりました。
今では、生活の中で改善すべきポイントを抑えることで、かゆい湿疹から解放されています。
すべての人に効果があるかわかりませんが、難しいことではないので、一度試してみて下さいね。
すねが乾燥して粉ふきやひび割れができてしまうのは何故?
まず、皮膚について基本的なところを押さえましょう。
私たちの身体を覆っている皮膚ですが、いくつかの層になっています。
大きく分けて3つの層があります。
外側から順に、表皮層・真皮層・皮下組織です。
ここでは、お肌の乾燥に関係する表皮層について詳しくみていきます。
表皮層も、さらに細かく見るといくつかの層に分けられます。
外側から順に、角質層・顆粒層・有棘(ゆうきょく)層・基底層の4層です。
そして、一番外側の角質層を覆うように、皮脂膜があります。
皮脂膜ですが、簡単に言うと、皮脂と水分からできた保湿クリームのようなものです。
角質層から水分が蒸発しないように守ってくれています。
特に乾燥しやすい冬は、皮脂膜が薄くなり角質層から水分の蒸発が激しくなります。
そうすると、角質層は柔軟性を失い、ひび割れたり、はがれた角質層が粉になったりするのです。
ここで問題なのが、身体の中でも皮脂腺が少ない脚のすねは、もともと他に比べて皮脂層が薄い傾向にあります。
ですから、外気の乾燥具合に、一番敏感に反応するのです。
乾燥して粉ふきやひび割れが出来やすいということですね。
すねが乾燥して湿疹ができてかゆいのは何故?
すねが乾燥しやすい部位であることはわかりました。
では、乾燥と湿疹、かゆみの関係はどうでしょうか。
乾燥は、皮膚のバリア機能を低下させます。
角質層が柔軟性を失い、ひび割れることで、外部からの刺激を受けやすくなります。
結果、かゆみと認識されるのです。
さらに、かくことで湿疹になってしまうのです。
なかなか、かゆみを我慢することは難しいですね。
どうしてもかいてしまう。
無意識にかいてします。
こうなると、症状の改善は難しくなります。
すねの乾燥には正しい保湿が肝心です
これらのすねの諸症状は、乾燥させないことで防ぐ、あるいは治すことが出来ます。
乾燥を放置したままでは、決して治りません。
それでは、日頃注意すべき点を挙げます。
まずは、お風呂です。
お風呂に入ることは、お肌に水分を補給してくれそうなので、乾燥に対して有効なように思えますが、そうではありません。
実は、お風呂に入って、ボディーソープなどで体をゴシゴシと洗う行為が良くないのです。
これにより、角質層から水分が蒸発しないように守ってくれている皮脂膜が洗い流されてしまうのです。
入浴時は、身体の隅々まで洗剤でしっかり洗おうとするのではなく、さっと洗い流す程度にしましょう。
次に、入浴後です。
お風呂から上がり、濡れた身体をふく際にも、ゴシゴシふくのではなく、そっと優しくふいて下さい。
注意が必要なのは、お風呂で温まった皮膚は、水分が逃げやすくなっています。
ですから、すぐに乾燥が始まってしまうのです。
身体をふき終わったら、すぐに、保湿成分の入った化粧水やクリームを塗って乾燥を防ぎましょう。
最後に、保湿クリームについてです。
意識しないといけない重要なポイントは、保湿クリームの持続時間についてです。
だいたい、7~10時間ぐらいが限度であるという事実。
このデータから見えてくるのは、一日三回、保湿クリームを塗り直す必要があるということです。
朝の保湿、昼過ぎの保湿、そしてお風呂上がりの保湿です。
このように、肌への刺激を極力なくすことと、1日24時間、保湿することで、すねの乾燥による粉ふき、ひび割れ、湿疹を防ぎ、あるいは治していくことができるのです。
是非、お試し下さいね。
ただ、ひどい湿疹の状態が続くようならば、皮膚科にかかるべきです。
ただし、薬を塗っても一時的に改善されるだけで治りません。
完治を目指すのであるならば、薬に加え、1日24時間保湿を実践して下さいね。
まとめ
皮膚の乾燥に対して、「尿素」や「ワセリン」配合の保湿クリームが有名ですね。
「尿素」は、角質層に作用し、柔らかくします。
「尿素」の効能から、肘や膝、踵の固く厚くなった部分に有効です。
「ワセリン」は、皮膚の上に油性の保護膜を作って、外部から受ける刺激を和らげます。
「ワセリン」の効能から、皮膚の乾燥を防ぐことに有効です。
そして、乾燥肌に対して医者が処方するのは、「ヘパリン類似物質」というものです。
これは、肌への刺激が少ないので、全身どこにでも使うことができます。
そして、赤ちゃんからお年寄りまで、すべての人に処方できるものです。
肌の乾燥に対して、これらのクリームや薬は大変有効ではあります。
しかし、一番は、日頃のお手入れが大事であるということを忘れないで下さいね。