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病気

骨折することで寝たきりになってしまうお年寄り、何故?

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人は誰しも老いていきます。

体が年々弱ってくることを実感します。

ただ長生きするのではなく元気に長生きしたい。

そう、平均寿命ではなく健康寿命を延ばしたいものです。

 

平均寿命と健康寿命には結構な差があります。

男性の健康寿命は、平均寿命より約9年短いと言われています。

女性の場合は、なんと約13年。

寿命が来るまで、何らかの健康上の問題を、決して短い期間ではなく、抱えることになります。

 

こんな話を良く聞きませんか?

「年寄りが骨折すると寝たきりになる」

 

実は、この理由も科学的に解明されてきているようです。

 

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年を取ると骨折が寝たきりの原因になります

 

年を取ると、当然のことながら、若いころに比べて体は弱ってきます。

筋肉や骨が弱くなることで運動能力も下がってきます。

その結果、転びやすくなり、このことが骨折につながっていきます。

 

骨折しても適切な治療を施すことで回復します。

そして、その環境が日本には十分に備わっていますね。

では、何故、高齢者の骨折が問題になるのでしょうか?

 

そこには、「骨」の役割が大きく関係しています。

これまで、単に「体を支えるためだけにある」と考えられてきた「骨」に、大切な働きがあることがわかってきたのです。

 

それは、「骨」が出しているメッセージ物質です。

実は、「骨」からは、いくつかのメッセージ物質が出されています。

 

オステオカルシンは、

「記憶力」に関する重要な働き

筋肉のエネルギー効率を高める働き

精巣で男性ホルモンを増やす働き

をします。

ですから、これが減少することで、

記憶力の低下、筋肉の低下、男性ホルモンの減少につながります。

 

オステオポンチンは、

免疫力の高める働き

をします。

ですから、これが減少することで、

免疫力が下がり、日本人の主な死因である肺炎やがんが増えることにつながります。

 

スクレロスチンは、

骨を一定の量に保つための働き

をします。

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骨は、強さやしなやかさを保つために2~3年のサイクルで生まれ変わっています。

ですから、これが正常に出なければ、骨が増え続けたり、スカスカになってしまいます。

 

これらのことから、骨が健康で丈夫であるということが、私たちが若さを保つのに大事な要因となることがわかります。

年齢を重ねることで、そもそも骨が弱ってくる上に、骨折というダメージを受けることで、さらに弱ってしまい、全身に悪い影響を及ぼすことで寝たきりになってしまう可能性が高くなるのです。

 

骨折をしない体づくりとは?

 

では、骨を丈夫にすることはできないのでしょうか?

実は、出来るのです!

 

骨の強さを決めるのは「骨細胞に加わる衝撃」です。

骨細胞は、全身の骨の中にあり、骨を作ったり、壊したりする命令を出しています。

この骨細胞に衝撃が加わることで、前述のメッセージ物質が活発に出されて、骨を強くしてくれるのです。

 

つまり、ジョギングやウォーキング、ジャンプという運動動作が、骨を強くするのに必要なのです。

さらに、骨に伝わる衝撃が強いほど、より骨を強くすることがわかっています。

ですから、普段、あまり運動をしない人や座り仕事ばかりをしている人は注意が必要です。

 

ここまででわかるのは、骨折でも、「動けなくなる部位の骨折は、要注意」ということです。

 

高齢者に多い転倒

大腿骨の骨折や背骨の骨折

歩けなくなる

骨への衝撃を受けなくなる

メッセージ物質が出ない

骨が弱くなる

免疫力が下がる

記憶力の減退

寝たきりになる

 

まとめ

 

健康寿命を延ばすには、下半身の強化です。

少なくとも歩きましょう!

出来るだけ骨に衝撃を与えましょう!

若さの秘訣は骨の強さです。

もちろん、カルシュウムの摂取も大事ですからね。

 

余談ですが、そもそも「高齢者」とは、何歳以上を指すのでしょうか?

実は、主語によって変わる、あいまいな定義のようです。

 

国連では、60歳以上。

世界保健機関 (WHO) の定義では、65歳以上。

 

日本において、一般的には、

0 ~19歳を未成年者

20~64歳を現役世代

65~74歳を前期高齢者

75歳以上を後期高齢者

とされています。

 

高齢者の医療に関する法律では、

65~74歳までを前期高齢者

75歳以上を後期高齢者

と規定しています。

 

各種公的機関が行う人口調査では、

5歳以下を乳幼児

6~14歳を児童

15~34歳を青年

35~64歳を壮年

65~74歳を前期高齢者

75歳以上を後期高齢者

と区分しているようです。

ちなみに、64歳以下を「現役世代」としています。

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