寒い寒い冬。
でも家の中はポッカポカ。
炬燵に鍋で最高ちゃんです(笑)
外の寒さなんか関係ないねっ!キッパリ
でも、困っていることがある家庭も多いのではないですか?
それは、結露。
窓といわず、玄関ドアや壁までも。
窓には流れるように結露が付着し、玄関には水溜りができるほど(泣)
やれやれ、冬の風物詩?結露
何とかならないものでしょうか。
孫子の兵法に、
「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」
とあります。
なぜ結露が出来るのかを知ることで、防止する方法と対策が見えてきます。
では、見ていきましょう。
結露の仕組みはこれだ
空気中には水分(水蒸気)が含まれています。
そして、空気が含むことが出来る水分(水蒸気)量は、温度によって変わります。
0℃ 4.8g/㎥
10℃ 9.4g/㎥
20℃ 17.3g/㎥
30℃ 30.3g/㎥
例えば、温度0℃の時は、1立方メートルあたり4.8gの水分(水蒸気)を含むことが出来ます。
この空気が含むことが出来る水分(水蒸気)量のことを飽和水蒸気量といい、
これを超えると結露が発生することになります。
湿度という言葉がありますね。
これは、その温度の空気に含まれる水分(水蒸気)の割合を表しています。
例えば、
「今日の気温は30℃、湿度60%です」
と言うと、
温度が30℃の空気が含むことが出来る水分(水蒸気)量は、30.3g/㎥なので、
30.3g/㎥ x 0.6 = 18.2g/㎥の水分(水蒸気)を含んでいることを意味します。
例えば、
昼間の気温が30℃で湿度60%の時、夜に気温が20℃まで下がると、
昼間の18.2g/㎥の水分(水蒸気)量を夜の気温20℃では含み切れないですね。
すなわち、18.2g/㎥ – 17.3g/㎥ = 0.9g/㎥の結露が発生することになります。
これが、夏の夜に見られる夜露ですね。
そして、この状況を人工的に作ってしまうのが冬の暖房と言うことになります。
結露を防止するためにはここがポイント
冬の屋外と屋内の温度差が結露の原因になります。
例えば、外気温が0℃だと、窓ガラスの表面温度は0℃まで下がっていると考えられます。
温度0℃の空気では、4.8gの水分(水蒸気)量しか含むことができないですから、これ以上の水分(水蒸気)があると窓ガラスの屋内側の面に結露が発生することになるわけです。
風邪予防のために加湿器を使って湿度を上げている家庭も多いと思いますが、これが結露の原因です。
また、石油ストーブや石油ファンヒーターを利用している家庭も注意が必要です。
これらは、灯油を燃料とします。
灯油が燃えて酸化する(酸素と結びつく)と、水と二酸化炭素に変化します。
化学式で書くとわかりやすい!?です。
C11H24 + 17O2 → 12H2O + CO2
(灯油) (酸素) (水) (二酸化炭素)
これは、燃焼した灯油以上の量の水蒸気が発生することを表しています。
そりゃ、結露もできるわさっ!
特に石油ストーブを利用している家庭のあるあるですが、やかんでお湯を沸かしてことが多いですよね。
こうなると、そりゃもう結露大量生産状態になっているわけです(爆)
これでわかるように、結露を防止するためのポイントは、室内温度を上げても湿度は上げないようにすることです。
暖房にはエアコンを利用するのが一番いいでしょう。
それでも結露が出来る場合の対策は?
根本的な解決策としては、家の断熱対策になります。
建物全体の断熱を考え、家の中に冷えた場所を作らない、と言う考え方ですね。
例えば、窓ガラスなら複層ガラスにするにするとか、内装の壁には調湿性の高い建材を使用するとか。
これらは費用の問題もあるので手が出しにくいかもしれませんが。
まとめ
結露の問題は、温度と湿度を考えないといけないことがわかりました。
我が家の例を挙げますと、そもそも温風による暖房は好まなかったので、石油ファンヒーターやエアコンを利用していませんでした。
石油ストーブの暖かさと臭いが大好きなのです。
そして、もちろんストーブの上ではやかんが盛大に蒸気を噴き上げているのが冬の我が家の状況でした。
そうすると当然のことながら、窓という窓そして玄関の扉は相当に酷い結露が毎年発生していました。
特に玄関は、一晩で水溜りができる程でした(苦笑)
それをエアコン暖房に変えると、驚くほど結露が減ったのです。
エアコンの性能も良くなり省電力商品が多く出ているので、灯油を買うより安上がりになってきています。
好みの問題は我慢して、結露からカビが発生することを防ぐには、エアコンを賢く利用するべきかもしれませんね。