夏は毎年やってきます。
夏は嫌いだぁ。
そんな声をよく聞きます。
何故嫌うのでしょう。
おそらく、汗ですね。
暑いからではなく汗をかくから。
汗で衣服が体に引っ付きます。
衣服が汗染みでみっともなくなります。
汗で化粧が崩れます。
汗をかいて、時間がたつと臭くなります。
これが夏を嫌う原因でしょう。
その証拠に、海やプールへ行くことは
嫌いじゃないでしょ。
むしろ好き!
汗を気にしなくていいからですね。
さらに、夏バテでしんどくなります。
でも、この夏バテってどうしてなるの?
夏バテの仕組みを見ていきましょうか。
エアコンの冷たい風を浴びた時の身体の反応
夏の暑い日、
汗をダラダラかきながら、
汗をタオルでゴシゴシふきながら、
汗を扇子でビョオビョオあおぎながら、
自然とはいる眉間のしわとともに、
快適な温度に調整された、
エアコンの効いた空間に入った時の
気持ち良さったら、ホント天国ですよね。
うひゃ!気持ちイイ~!
この時、気持ちの部分とは別に、
私たちの身体は、
どのような反応をしているのでしょうか?
身体が熱いと感じた時、
体温の上昇を防ぐために、
身体の表面の血管が膨張し、
その表面積を広くすることで
熱を逃がしやすくします。
それとともに、汗をかきます。
汗の水分が皮膚の上で蒸発するときに、
熱が奪われます。
これを気化熱といいます。
これによって身体を冷やして、
体温の調節をしているわけです。
言うならば、汗は身体の表面の
「打ち水」
になっているわけですね。
よくできていますね。
そもそも、人の身体は、何故、
熱をもっているのでしょうか?
この体温(熱)の源は、
食物を体内で化学分解することで発生する熱です。
この熱で温められた血液などの体液が、
血管などを通して全身に循環することで、
体温(熱)を持つことになるのです。
人の体温は、36度から37度くらいですね。
この体温を下回ると、
低体温症と呼ばれる症状が発生するそうです。
そうなると、身体がブルブル震るえてきます。
熱を生み出そうとしているのです。
これは、身体の危険信号なのですね。
雨で濡れた状態で風を受けたりするだけで
簡単に35度以下になるそうですよ。
注意が必要ですね。
冷たい物を飲食した時の身体の反応
暑いと無性に冷たい物を飲食したくなります。
アイスクリーム、ジュース、かき氷、
冷麺、冷やしソーメン、冷奴、ざるそば、
・・・うん、最高!
この時、気持ちの部分とは別に、
私たちの身体は、
どのような反応をしているのでしょうか?
口から入った冷たい食べ物は、
胃から腸へ送られます。
その結果、胃が冷やされ、
そして、腸の温度を下げます。
身体の内側が冷えることになります。
実は、腸の働きは、
腸の温度と深く関係しています。
腸の温度が36度以下になると、
「体内に侵入してきた、
身体に悪い異物を識別し、
これを排除する」
という、腸の免疫機能が著しく低下します。
これはすなわち、
「身体にとって有害な
ウイルスや細菌といった異物が、
簡単に体内に入ってしまう」
ということになるのです。
健康のことを考えると、
身体の温度を下げないように
注意する必要がありますね。
夏バテの正体
夏の日の一日。
暑い屋外から涼しい屋内へ、
涼しい屋内から暑い屋外へ
頻繁に出入りすることになります。
暑さから逃れるように、
涼しい屋内に入った瞬間、
身体表面の温度が急に下がりはじめます。
そうすると、身体は汗をかくのをやめ、
身体表面の血管を収縮させ、
熱を逃がさないように調節します。
そして、暑い屋外へ出た瞬間、
身体表面の温度が急に上がりはじめます。
そうすると、身体は汗をかきはじめ、
身体表面の血管を膨張させ、
熱を逃がそうとして調節します。
暑い場所から涼しい場所へ、
涼しい場所から暑い場所へ、
移動するたびに、
この二つの作業を頻繁に
繰り返すことになるのです。
これだけで、私たちの身体は
相当なエネルギーを使うことになり、
当然のように、身体は疲れていきます。
そのうえ、冷たい物を飲み食いすることで
腸内の免疫力が低下していきます。
これらのことが、
夏の体調不良 = 夏バテ
につながっていくことになるのです。
まとめ
もし、一時の快適、快楽のために、
夏バテになることを厭わないのであるならば、
今まで通りの生活を続けてください。
毎年、夏にはバテバテで、
しんどいしんどい、
夏嫌い・・・って言い続けることです。
しかし、解決方法もあることがわかりました。
今までと真逆の生活ですね。
汗をかくこと。
温かいものを飲み食いすること。
さすがに、仕事やデートなど、
大事な時にはその通りにはできません。
身なりを整える意味でも、
汗でヨレヨレの状態にならないために、
空調の効いた空間に逃げ込むのは
仕方がないことです。
ただ、食べ物、飲み物は、
冷たい物ではなく温かいものにしましょう。
少し居ると寒いぐらいの空調の効いた部屋で、
冷たい飲食物を摂るのだけはやめましょう。
この点を意識するだけで、
今年の夏は、夏バテ知らずで
過ごすことができるはずです。