一月に入ると、スーパーでは、
節分に食べる恵方巻の予約受付が始まります。
早いところでは、12月中から広告が出たりします。
「1月10日までに予約された方は10%オフ!」
なんて、耳障りの良い言葉が聞こえてきます(笑)
節分には、「鬼は~外!福は~内!」の掛け声とともに豆をまいて、恵方巻を食べます。
毎年の行事ですが、そもそも節分についての知識は、「なんとなく」的なので整理したいと思います。
そもそも節分ってナニ?
日本には、四季があります。
そして、各季節の始まりの日を
「立春」「立夏」「立秋」「立冬」
と呼びます。
「立春」は、2月4日ごろ。
「立夏」は、5月7日ごろ。
「立秋」は、8月7日ごろ。
「立冬」は、11月7日ごろ。
これらの季節の始まりの日の前日を「節分」と言います。
季節を分ける日という意味ですね。
現在で言うところの「節分」は、立春の前日の節分を指します。
節分に豆をまく意味は?
節分というのは、季節の変わり目です。
この時には、邪気が生じると考えられていました。
それを追い払うための行事が、節分の豆まきになります。
邪気というのは、
・悪意
・病気を起こす悪い気。
・物の怪(け)。
を指します。
行事に豆が使われるのは、
「穀物には生命力と魔除けの呪力が備わっている」
という信仰があったからです。
現在の豆まきでは、父親が鬼の面を被ぶる家庭が多いのではないでしょうか。
そして、家族から一斉に豆を投げつけられ、家中を逃げ回り、最後には家の外にまで追いやられます。
世のおとうちゃんは頑張っていますね(笑)
本来は、家長である父親と年男(としおとこ)が豆を撒き、鬼を追い払うものであったようです。
ちなみに、年男あるいは年女とは、生まれた年と同じ十二支の年を迎えた男女のことですね。
節分に食べる恵方巻ってナニ?
恵方巻(えほうまき)というのは、節分に恵方を向いて食べると縁起が良いとされている太巻寿司のことです。
もともとは、関西で行われていた風習で、「節分の丸かぶり寿司」とか「節分の巻き寿司」と呼ばれていました。
近年では、恵方巻(えほうまき)という言葉も定着してきましたね。
恵方巻という呼び方は、1998年にセブンイレブンが商品名に付けたことから急速に広まったようです。
太巻きには、7種類の具材を使うとされています。
これは、七福神に因んだもので、家内安全、無病息災を願うものです。
具材は、特に決まったものではないですが、
・かんぴょう
・きゅうり
・卵焼き
・アナゴ
・シイタケ
・桜でんぶ
・高野豆腐
などが巻かれています。
最近の太巻きは、
・サーモン
・イクラ
・イカ
・エビ
・まぐろ
などを使って、海鮮恵方巻と呼ばれる太巻きも人気ですね。
この恵方巻は、食べ方にも特徴があります。
恵方を向いて、
願い事を思い浮かべながら、
丸かじり(丸かぶり)し、
言葉を発せずに、
最後まで一気に食べきる、
そうすると願い事がかなうとされています。
一本を一気に食べるというには、これでなかなかきついものがあります。
ですから、いくつかに切り分けて食べるご家庭も多いことでしょう。
陰陽道において、
その年の福徳を司る神である、
歳徳神(としとくじん)が在する方向です。
まとめ
子供の頃、節分の豆まきは楽しいイベントでした。
誰が鬼の役をやるかで、もめたものです。
そして、まく豆の中には、いろんなお菓子も混ざっていました。
今のように、お菓子をたくさん食べることはできなかったので、子供心にうれしくてたまりませんでした。
食べ物も遊びも、今とは比べることが出来ないほど少なかったので、良い思い出として残っています。