会社の健康診断がありました。
その中の血液検査で、腎機能に関する検査項目に問題があると指摘されました。
年齢相当以上に悪くなっている可能性が・・・(怖)
因みに、この検査項目は、今回から追加されたものでした。
人工透析の生活にはなりたくない!
腎臓は、症状が出にくい臓器らしいです。
出た時には、相当に機能低下が進んでいる状態になっているそうです。
その上、回復しない臓器なのですって!(-_-;)コワイ
ひどくなると、最終的には人工透析へ・・・
人工透析というのは、本来、腎臓が担っている血液の
「老廃物除去」
「電解質維持」
「水分量維持」
を外部器機を使って行う療法です。
通常は、1回に3~5時間かかります。
これを週3回実施しなければなりません。
1ヶ月の透析治療の医療費は、約40万円~50万円程度が必要といわれています。
ただ医療費の公的助成制度が確立していて、患者の自己負担は1か月1万~2万円が上限となるようです。
それでも、生きている限り続けなければならない治療ですからね。
そうならないためにも、出来るだけ早いタイミングで自身の腎臓機能の状態を把握するべきです。
少しでも機能レベルを高い状態で維持するために。
・・・ということで、人生初の泌尿器科へ足を踏み入れることになりました。
尿検査でわかること
健康診断で引っ掛かった検査項目は2つ。
・クレアチニン 1.20mg/dl (正常値 0.61-1.04)
・eGFR 50.13ml/mi (正常値 60以上)
腎臓機能の状態を見るために、まず調べる項目のようです。
泌尿器科では、改めて血液検査と尿検査を行いました。
検査結果報告書を見ると、驚くほどたくさんの検査項目が記載されていました。
見ても何のこっちゃわからん (;^_^A アセアセ
担当医の説明を必死で聞きました。
それでは、いくつか説明をします。
まず、尿検査です。
蛋白は出ていませんでした。
これは、過去の健康診断でも引っ掛かることは有りませんでした。
驚いたのは、1日の食塩摂取量がわかることです。
厚生労働省の推奨では、
18歳以上の男性は1日当たり8.0グラム未満
18歳以上の女性は1日当たり7.0グラム未満
という目標量が定められています。
あくまでも推定ですが、私の場合は、3.0グラムでしたので、まず、大丈夫でした。
血液検査でわかること
次に血液検査です。
腎臓の仕組みですが、次の図のようになっています。
腎臓は、血液中から、体に「必要なもの」と「不要なもの」を分別しています。
血液が糸球体でろ過され、通り抜けたものの中身をチェックし、必要な物を尿細管で回収します。
ですから、腎臓機能の良し悪しは、糸球体と尿細管で判断できるようです。
・カリウム(K)
・カルシウム(Ca)
・クロール(Cl)
・マグネシウム(Mg)
・リン(P)
これらを電解質といい、尿細管で再吸収されるものです。
なので、血液中の数値が正常であれば尿細管の働きは正常であると判断できるようです。
私の場合、
・ナトリウム 137(正常値135-150mEq/L)
・カリウム 4.0(正常値3.5-5.3mEq/L)
・カルシウム 9.4(正常値8.4-10.2mg/dL)
・クロール 101(正常値98-110mEq/L)
・マグネシウム 検査項目に無し
・無機リン 3.5(正常値2.5-4.5mg/dL)
でしたので、尿細管に関しては問題ないそうです。
血液の検査は、50項目を数えました。
そのうち、問題を指摘されたのはクレアチニンだけでした。
・クレアチニン 1.13mg/dl (正常値 0.61-1.04)
・eGFR 53.5ml/mi (正常値 60以上)
健康診断の結果よりも良い数値でしたが。
クレアチニンは腎臓でろ過され尿として排出される老廃物です。
これが血液中にたくさん残っている状態ですから問題です。
eGFRというのは、クレアチニン値、性別、年齢を用いた糸球体濾過値推算式で腎臓の機能を評価するそうです。
私の場合、30以上60未満というカテゴリーに当てはまるそうで、正常な腎臓の1/3から2/3くらいの働き具合だそうです。
因みに、15未満になると人工透析になるそうです。
最終的に医師から告げられた結論は、
「糸球体の機能低下でしょう」
とのことでした。
まとめ
現状の食生活は問題なさそうなので、このままの生活を続けていれば、今の腎臓機能を維持できるそうです。
ここまで腎臓機能が落ちてきた理由は、過去の生活に問題があったという事らしいです。
運動らしい運動もせず、外食中心で、酒にタバコ。
そんな生活を20年以上続ければ、「こうなりますよ」という典型ですって(苦笑)
先生の説明を聞いて、本当に納得がいきました。
これ以上の負担を腎臓にかけないように意識していきたいと強く思いました。
最悪、食事制限等で「味気ない生活を送らなければならないかも」と心配していたのですが、一安心です。
それと健康診断で早期にわかったこともありがたいですね。
今後は、半年毎に血液検査と尿検査を受け、腎臓のモニタリングを続けていくことになりました。
皆さんも、気を付けて下さいね。